アフリカ豚熱の侵入防止対策の徹底について

家畜の重大な伝染病であるアフリカ豚熱(以下「ASF」という。)等の侵入防止に関し、昨年は韓国の釜山広域市の野生いのししにおける感染確認に伴う侵入防止対策について、皆様には多大なる御協力をいただき、これまで日本ではASFの発生がないこと、改めて感謝申し上げます。
ASFは、発熱や全身の出血性病変を特徴とする、豚やいのししに感染する致死率の高い家畜伝染病です。日本ではこれまで発生がありませんが、有効なワクチンや治療法がないことから、日本で発生した場合の畜産業への被害は甚大なものとなります。
韓国においては、本年12 月4日時点で、飼養豚で48 件、野生いのししで約4,000件の感染が確認されており、未だに終息していない状況です。
韓国は地理的にも我が国に近いだけでなく、同国から国内各地への地方路線の復便・増便等により、同国からの訪日旅客数は、本年10 月末時点で2019 年同月比300 パーセント前後となっています。特に冬季は、日本国内でのゴルフを目的とした訪日旅客数の増加が見込まれます。
このような中、動物検疫所における輸入検査において、ウイルスが付着した畜産物や物品の持込みによるASF 等の家畜伝染病の侵入防止のため、動物検疫所においては、特に釜山広域市を中心とする同国からの入国者に対する畜産物の持込み禁止に関する広報、靴底消毒、車両消毒、携帯品及び国際郵便物の検査等を強化するとともに、各空海港で検疫広報キャンペーン等の啓発活動を行っているところです。
つきましては、貴団体におかれましても、日本の観光業と畜産業の両立を図るため、下記の取組について御協力いただきますようお願いいたします。

1.靴底等の洗浄・消毒、空海港における携帯品検査についてのウェブサイトや御予約の際の事前周知
2.ゴルフ場・宿泊施設の利用旅客に対する別添1のリーフレットの配布
3.施設内における動物検疫にかかる別添2のポスターの掲示
4.施設利用前後の靴底等の洗浄・消毒の実施

(参考1)
○動物検疫に関するウェブサイト
「輸入動物検疫等に係るよくあるお問い合わせ」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/FAQ.html
「家畜の伝染性疾病の侵入を防止するために~海外へ旅行される方へのお願い~」
https://www.maff.go.jp/aqs/topix/mizugiwa.html
「肉製品などのおみやげについて(持ち込み)」
https://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/product/aq2.html
「海外からの旅行者の皆様へ」「登山者・キャンパーや山林内で作業する皆さまへ」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/csf/consumer.html
動画「海外からの家畜伝染病を防げ!」
(15 秒版)https://youtu.be/o5NWjzQpFpA
(30 秒版)https://www.maff.go.jp/j/syouan/yobou_movie.html ※各言語字幕版
「動物検疫所の所在地及び連絡先」
https://www.maff.go.jp/aqs/sosiki/attach/pdf/address-39.pdf

(参考2)ゴルフ用品・靴底等の消毒等について
靴底に土等がついている場合は、逆性石けんを含む消毒剤で湿らせたティッシュ又は逆性石けんを含む手指消毒用スプレーで靴等を十分に湿らせた上でティッシュ等を用いて、しっかりと土を取り除いてください。取り除いた土や使用したティッシュはゴミ箱で処理するなど他と交わらないようにしてください。その上で、以下を参考に十分に消毒を実施してください。

①ゴルフバッグ・クラブ・靴(履いていない場合)等の消毒
・逆性石けんを含む消毒剤(できれば、通常使用濃度よりもやや濃い目がよい。)で湿らせたティッシュ等で十分に拭く(バッグ底面・靴底は念入りに)
又は
・ 逆性石けん入りの手指消毒剤*を十分に噴霧する(靴底は念入りに)
*逆性石けん(塩化ベンザルコニウム等)とアルコールが混合された速乾性手指消毒スプレー(アルボナース等)

②靴・ゴルフシューズ(履いている場合)等の消毒
・逆性石けん(できれば、通常使用濃度よりもやや濃い目がよい。)を満たした液に踏み込む処理後、手指等について、逆性石けん入りの手指消毒剤で十分に消毒してください。

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